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渡邊悠子×小田垣栄司
2013.09.26
“本物の体験”で子どもたちが変わる、音楽家も変わる。 そんな成長の場を提供していきたい。

第1回

学生時代に出遭った音楽家派遣ビジネスがスタートだった

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小田垣
「みんなのことば」って、幼稚園なんかにコンサートを届けるってことなんだけど、そもそも、渡邊さんは音楽をやっていたって話じゃないですよね。
渡邊
子どもの頃にピアノを習っていたくらいで。もちろん、音楽は好きですけど、別に音大を出たわけでもないですよ。
小田垣
それで、そもそもどうして「みんなのことば」なんだろうとは思うんですよ。
渡邊
話は長くなるんですけど、大学時代、ちょうど就職氷河期で。他の人と同じことをやっていたら就職なんて出来ない!と思って、ベンチャー企業のインターンに参加したんです。そこでインターン先として見付けたのが、音楽家の派遣ビジネスの会社でした。その会社は結婚式やイベントに生演奏を派遣するだけじゃなく、一般の家庭にも生演奏を届けていて。子どもたちに音楽を教える、音楽で一緒に遊ぶといった音楽家ベビーシッター事業も始めようとしていました。これから面白そうだと思ったんです。もともと子どもは大好きでしたし。
小田垣
たしか、その会社の社長にもなったんですよね。
渡邊
しばらくしたら、社長が別の事業を興すから、だれか社長をやらないかって言われて、手を挙げたのが私だけだったという(笑
小田垣
社長までやって、どうして、その会社をやめちゃったんですか。
渡邊
結局、4年間、その会社の社長を続けて、いまの「みんなのことば」を起ちあげたんですよね。その会社の存在意義として、生演奏の価格破壊みたいなところがあったんです。音大を卒業したばかりの若い音楽家を中心に、それまでと比べてものすごく安く生演奏を提供していました。でも、その安さは、音楽家のギャラを抑えることでしか実現できなかったんです。いま、若い音楽家が置かれている現状ってものすごく厳しくて、子どもの頃から音楽を習って、音大を出ても半分は音楽家にならなかったり、なれなかったりする。だから、安くても演奏したい音楽家はたくさんいるのですが、会社として、サービスのクオリティを上げていきたい、関わる人たちが成長できる場でありたい、という思いが強くなるほど、そこに矛盾を感じてしまって。
渡邊悠子
特定非営利活動法人みんなのことば 代表理事
千葉県出身
上智大学比較文化学部比較文化学科(国際ビジネス専攻)卒業
3年生在学中に、音楽家派遣サービスを手がける会社で1年間のインターンシップを経て、2003年代表取締役に就任。2007年末までの4年間代表を務めた。在任中から、東京都千代田区の紀尾井ホールでの親子コンサート等の企画・プロデュースを手掛ける。
2008年より1人でも多くの子どもたちへ楽しい音楽との出逢いを提供するため、新たにNPOみんなのことば の活動を開始。幼稚園、施設等へのコンサート提供、紀尾井ホールでの主催コンサートなどを経て、2009年3月に特定非営利活動法人化。

目次

第0回
子どもたちに“本物の体験”を届け続けたい
第1回
学生時代に出遭った音楽家派遣ビジネスがスタートだった
第2回
“本物の体験”を届け続けるには、ボランティアでは成立しない
第3回
継続していくために、理念を伝えるために
第4回
目の前で目を輝かせる子どもが音楽家を変える
第5回
老若男女問わず、価値を共有できるコミュニケーションツール、それが音楽

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